フォームの基本
シッティングフォームは、「骨盤を立てて、背中をアーチ型にする」というのが基本です。
骨盤を立てることで、ペダリング(股関節の動き)が窮屈でなくなり、しっかりしたペダリングが可能になります。
骨盤が倒れているとペダルが回しにくく、脚のみで回すペダリングになってしまうため、すぐに疲れてしまいます。
背中を少し猫背型アーチ型にする理由は、猫背型アーチ型にすることで、ハンドルへの距離が縮まります。実際にプロのライディングフォームを見ても骨盤はたったまま猫背のような状態になっている人がいます。
背中が逆アーチ型(背中が沿っている状態)になっていないと、ハンドルが遠くに感じ、骨盤も倒れやすくなり、肩、首が痛くなる原因になります。ただし、無理に猫背型にする必要はありません。猫背にすると、腹式呼吸を使った酸素の取入れがうまくいかなくなり、逆にすぐに息があがってしまうこともあります。自分で回しやすいフォームを探っていくのも一つの方法です。
骨盤を立てる
骨盤を立てるという言葉を聞くと、腹筋や関節などを意識しないといけないような気になってしまいますが、意識するのは、「しっかりサドルに座る」ということです。
サドルにしっかり座ることができると、少しずつですが、骨盤を立てるという意味がわかってきます。
前傾になりすぎて、腕に力が入っていたり、脚を意識しすぎてサドルよりも、大腿四頭筋に力がはいっていないかを確認しましょう。
背中をアーチ型にする
フォームを作るのに参考になるのが、
「キン肉ガード」のフォーム。
肩から腕(肘)にかけて、内側に丸めるように、背中を「左右」からアーチ型にするのがポイントです。このアーチを保ったまま、腕を伸ばしてハンドルを握り、視線をまっすぐにすると基本フォームの形になります。
ハンドルが遠かったり、低すぎると骨盤が倒れてしまう原因になるので、ハンドルのセッティングを見直してみましょう。セッティングに関してはこちらを参照してください。
ただし、上でも言ったように、呼吸が苦しくなるようなフォームは、すぐに疲れてしまう原因になるので注意が必要です。