疑問
ロードバイクのホイールを購入しようと思うけど、5万円台でおすすめのホイールは?
10万円台のロードバイクホイールとなると、なかなか手が出せませんが、5万円台だと比較的購入しやすくなります。
5万円台のロードバイクホイールの違いや特長を紹介します。
5万円台に君臨する2強のロードバイクホイール
5万円台のロードバイクといえば、絶大な人気を誇る2大ホイールがあります。
それがRacing3(レーシング3)とZONDA(ゾンダ)です。
価格的にも性能的にもこの2つはどちらを選んでも損しませんが、この2つを含む、合計5つのホイールを比較してみました。
ミドルレンジのロードバイクホイール比較
下記の表は、Racing3(レーシング3)、ZONDA(ゾンダ)、Ksyrium S(キシリウムS)、WH-RS500、SCIROCCO(シロッコ)のホイール比較表です。
Racing 3 | ZONDA | Ksyrium S | WH-RS500 | SCIROCCO | |
年式 | 2021年 | 2021年 | 2021年 | 2021年 | 2021年 |
メーカー | FULCRUM | Campagnolo | Mavic | SHIMANO | Campagnolo |
希望小売価格 | 539ユーロ | 507ユーロ | 77,000円 | 75,134円 | 398ユーロ |
円換算 | 74,232円 ※137.72円換算 | 69,825円 ※137.72円換算 | ― | ― | 54,813円 ※137.72円換算 |
素材 | アルミ | アルミ | アルミ | アルミ | アルミ |
重量 | 1560g | 1540g | 1570g | 1649g | 1755g |
フロントリムハイト | 27 mm | 24 – 27 mm | 22 mm | 24 mm | 35 mm |
リアリムハイト | 30 mm | 27 – 30 mm | 22 mm | 24 mm | 35 mm |
リム幅 | 17c | 17c | 19c | 15c | 17c |
ホイールサイズ | 700c | 700c | 700c | 700c | 700c |
タイヤ | クリンチャー | クリンチャー | UST チューブレス | チューブレス・クリンチャー | クリンチャー |
フロントスポーク | 16本 | 16本 | 18本 | 16本 | 16本 |
リアスポーク | 21本 | 21本 | 24本 | 20本 | 21本 |
Wiggle | Racing 3 | ZONDA | ― | ― | SCIROCCO |
Y’sroad | Racing 3 | ZONDA | Ksyrium S | WH-RS500 | SCIROCCO |
楽天市場 | Racing 3 | ZONDA | Ksyrium S | WH-RS500 | SCIROCCO |
メモ
通販サイトによっては、思った以上に割安になっている場合がありますが、必ずモデルイヤーを確認しましょう。安すぎる場合は2、3年前のモデルのことがあります。
価格は、通販サイトによってまちまちです。
Wiggle、Probikekit、Y’sroad、楽天市場のリンクをのせたので、各サイトで確認するのが一番てっとり早いと思います(対象のホイールがない場合もあります)。
価格の目安としては、Racing3が7万円台、ZONDAが5万後半~6万前後です。
Racing3(レーシング3)
Racing3はミドルレンジホイールの定番の一つです。
ガスケット(タイヤの空気を入れる場所)分の重量バランスを取るために、ホイールの反対側に加工を施し、タイヤの回転バランスをとる「RDB(リムダイナミックバランス)」という技術を使っています。
また、穴なしリムを実現するために「MOMAG」を採用しており、これによりリムテープが不要になり、軽量化ができています。
さらに、リア右側のスポーク数を左側の2倍にした「2:1 Two-to-Oneスポークレシオ」という技術を使って、ホイールの安定性を強化し、ねじれに対する高い剛性と反応性を実現しています。
ZONDA(ゾンダ)
ZONDAもミドルレンジホイール2強の一つです。
使われている技術は、RDB、MOMAGなど、Racing3と同じです。
また、「2:1 Two-to-Oneスポークレシオ」と同じく右側のスポーク数を左側の2倍にした「G3ジオメトリ」を採用し、右側スポークへの圧迫を減らして、エネルギー伝達効率を高め、横剛性を上げています。
重量はRacing3よりも20g軽くなっています。
Ksyrium S(キシリウムS)
Ksyrium S(キシリウムS)は、ホイールセットで1500g台なので軽いホイールです。
USTチューブレスという規格を採用しており、通常のチューブレスよりもタイヤにはめやすくなっています。
チューブレスだと、パンクリスクが減り、リムテープも不要になりホイールの軽量化ができるメリットがあります。
リム幅も19cと広いので太いタイヤが利用でき、乗り心地もよくなります。
ですが、ちょっと高めの価格設定になっています。
WH-RS500
WH-RS500は、チューブレスにもクリンチャーにも対応している、アルテグラからモデルチェンジしたホイールです。
リム幅は15cでナローのままとなっています。
他のホイールと比べると重量も1600g台で、価格もいまいちな感じです。
シマノで統一したい人以外は、あえてWH-RS500を選ぶ理由はないかもしれません。
SCIROCCO(シロッコ)
SCIROCCO(シロッコ)は、ガンダムを連想させる名前や35mmのリムハイトがかっこいいホイールです。
鉄下駄(重いホイール)といわれるWH-R500ホイールセットの重量が1944gで、SCIROCCOは1755gなので、重量差が189gもあれば軽くなったように思えますが、実際は、上り坂では重く感じます。
見た目重視ならSCIROCCO(シロッコ)もいいのですが、走りの快適性を重視するなら、ちょっと値段があがりますが、1500g台のRacing3やZONDAといった軽いホイールを選んだ方がいいです。
【まとめ】ロードバイクホイール5万円台を比較
ミドルレンジのホイールの選択肢として複数あげましたが、ここ数年、Racing3とZONDAの2強は変わっていません。
性能や口コミからもどちらかを選べば、ほぼ間違いはないです。
価格は国内通販の場合は、定価から約15%割引で、海外通販なら約30%割引になっている傾向があります。
2022年5月現在、円安ですが海外通販ならRacing3やZONDAがだいたい5万後半~6万前後で購入できます。