
道路交通法上は、ロードバイクにヘルメットなし(ノーヘル)でのっても違法ではありません。ロードバイクにのるのにヘルメットの着用義務はありません。
ただし、道路交通法改正では2008年6月から13歳未満の児童、幼児のヘルメット着用が保護者の努力義務となったり、中・高校ではヘルメット着用が努力義務の傾向にあります。
あくまで努力義務で義務ではありませんが、スピードが全く違うロードバイクでのノーヘルは危険でしかありません。
ツール・ド・フランスでもヘルメット着用が義務化
一昔前まで、ツール・ド・フランスなど大規模なロードレースでもヘルメットの着用は義務化されていませんでした。当時の映像を見てもノーヘルだったり、カスクと呼ばれるプロテクションをかぶる程度でしたが、2003年にUCIがヘルメットの着用を義務化しました。
ツール・ド・フランスが始まった頃の優勝者の平均時速は25km/h程度でしたが、現在では40km/hを超えています。また、1級山岳からのダウンヒルともなると100km/hを超えノーヘルは命取りです。
ロードバイク初心者や素人でも、機材やトレーニング次第で一時的に40km/h以上を出すことは可能です。そのため、ロードバイクにのるならどんな人でもヘルメットをかぶった方がいいです。
ノーヘル・ノーライフ
あまりよい言い方ではありませんが、ヘルメットを着用せず単独事故で即死であればまだいいのですが、脳に損傷が残り、体が麻痺したり、植物状態で寝たきりになるのは、本人にとっても家族にとっても残酷な話です。
また、事故で後遺症などが残ると、そこから鬱になってしまったり、自殺につながることもあります。
なぜヘルメットを着用するのか
交通事故の調査・研究・分析を行っている「イタルダ(ITARDA)」は、頭部は死者の割合も損傷者数も多く、最も注意すべき部位との分析結果を発表しています。
ヘルメットで守るのは命だけじゃない
つまり、なぜヘルメットを着用するのかというと「自分の命や人生を守るため」です。家族や友人・知人を悲しませないためです。
特にロードバイクは速度が段違いに速くなります。楽しくてはじめたロードバイクなのに、ヘルメットを着用しないがために人生が終わってしまったら意味がありません。
ロードバイクを買えるのに、ヘルメットはお金がないから買えないというのは言い訳でしかありません。
ロードバイクにのるなら必ずヘルメットは着用しましょう。