全日本マウンテンサイクリングin乗鞍のコースは、距離20.5kmで1260mを上ります。
平均勾配が6.1%でMt.富士ヒルクライムより1%ほど高く、国内ヒルクライムの中では、最高所ゴール(2720m)を目指す大会で、コース後半は、高木が成長できなくなる森林限界もあり、自然の風景を楽しみながらヒルクライムができます。
序盤はがんばりすぎないこと。最初のほうは道が狭かったりして、選手が密集するため気をつけましょう。
第一CPの三本滝レストハウスまでは比較的緩斜面です。平均勾配は感覚的に6~7%くらいです。
三本滝を過ぎると勾配がちらほら10%を越えきます。10kmをすぎると、つづら折りが始まり勾配も緩急の繰り返しで一定強度を維持した走りが難しくなってきます。
序盤はがんばりすぎないことが大切ですが、ある程度のスピードを維持できなければ、後半はさらにスピードが落ちることが予想されるので、可能であれば、できるだけ集団の中ではしって風をよけることで、体力の消耗を防いで、タイムアップが見込めます。
ただ、先は長いので、ペースをあげすぎないように注意しましょう。
同じペースのライダーを見つけてイーブンペースでゴールを目指しましょう。
三本滝までは比較的緩くペースが上がりやすいのですが、中盤、三本滝~位ヶ原まで傾斜がきつくなります。
そして、後半2500m以上の森林限界を越えると空気が薄く感じられ、ペースがあげにくくなります。
コースの攻略のほかにも、心肺トレーニングが必須となります。
チャンピオンクラスは、例年の乗鞍大会コースを1時間20分以内で走行した方でなければ登録できないクラスです。
公式コース長(20.5km)から逆算すると、平均15.5km/hでクライムできる能力が必要になります(※ルートラボ上19.5kmで換算すると平均14.7km/h)。
ワット数に換算すると平均出力200W(体重60kgで1時間19分くらい)必要です。200Wがどのくらいかというと、ロードバイクで平地の巡航速度が約35km/hくらいになります。ある程度トレーニングしないとクリアできるタイムではないことがわかります。
以下が勾配を考慮した場合の1時間20分ぎりのための各ポイントでの参考通過タイムです。
ルート | 距離 | 平均勾配 | 参考通過タイム |
---|---|---|---|
START~CP1 | 6.7km | 5.3% | 00:21:50 |
CP1~HALF | 3.0km(STARTから9.7km) | 6.2% | 00:35:50 |
HALF~CP2 | 4.7km(STARTから14.4km) | 7.8% | 00:56:39 |
CP2~FINISH | 5.1km(STARTから19.5km) | 6.8% | 01:20:00 |
※この距離や勾配はルートラボ上から取得したものです。
公式コース長(20.5km)と長さが異なります。目安としてご利用ください。