東京都、自転車損害賠償保険等への加入を義務化|2020年4月1日から

東京都では、2020年4月1日から自転車損害賠償保険等への加入が「義務化」されます。

自転車損害賠償保険とは、「自転車を利用中に他人にケガをさせてしまった」時の損害賠償にそなえる保険のことです。

自転車は、自然にやさしく健康増進にも役立ち、通勤や通学、買物など様々な場面で、生活を支える交通手段として使われています。

しかし、利用が多くなるにつれて、自転車に関連する事故も多くなっています。一部の自転車利用者による信号無視や危険な運転、路上放置自転車などで歩行者やお店の営業などに支障がでて問題となっています。

そのため、これらの問題を改善するために、令和元年9月に「東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」が改正されました(平成25年7月施行)。

改正のポイント

今回のの改正は、令和2年(2020年)4月から施行となります。

改正のポイントは下記の点です。

自転車損害賠償保険等への加入を義務化

自転車損害賠償保険等への加入が義務化され、下記に該当する人は保険に入らないといけなくなりました。

  • 自転車利用者
  • 保護者
  • 自転車使用事業者及び自転車貸付業者

条例では、「自転車利用者」を自転車を利用する者と定義しています。

ロードバイクだけでなく、ママチャリ、子供の自転車、電動アシスト自転車も「自転車」という区分になっているため、これらを利用する人は自転車損害賠償保険等への加入義務が発生します。

また、子供がいる保護者は自分自身が自転車に乗らなくても、子供が自転車にのる場合は、自転車損害賠償保険等への加入が必要です。

これ以外にも、自転車使用事業者(自転車を使用して事業を行っている会社)や、自転車貸付業者(レンタル自転車など)についても保険等への加入を義務付けています。

自転車貸付業者(レンタル自転車など)が加入を義務つけられているのは、普段自転車にのっていない人(保険に入っていない人)が、旅行先などで自転車にのって事故をおこしてしまった場合でも、損害賠償請求に対応できるようにです。

加入していない人に対して情報提供が必要

主に事業者ですが「自転車小売業者」、「自転車通勤している従業員のいる事業者」は、自転車損害賠償保険等へ加入しているかどうかを確認して、加入していないようであれば情報提供を行う必要があります。

「自転車貸付業者」は、自転車を借りる人に対して保険等の内容に関する情報提供が必要です。

また「学校など」でも児童、生徒等への保険等に関する情報提供が必要となっています。

事故が起きてからでは遅い

2013年には自転車事故で衝撃的な判決がでました。

男子小学生(11歳)が夜間、帰宅途中に自転車で歩道と車道の区別のない道路を時速20~30キロで坂を下っていたところ、歩行中の女性62歳と正面衝突。
女性は頭蓋骨骨折等の傷害を負い、意識が戻らない状態となった。裁判所は、保護者に監督責任を認め、約9,521万円の賠償を命じた。
神戸地方裁判所、平成25(2013)年7月4日判決

事故は被害者にも加害者にもよいことはありません。

注意しながら乗っていても万が一の時のために保険の加入は必要です。

子供だから大丈夫と思っていても、大きな事故が起きてしまうかもしれません。起きてしまってからでは手遅れです。

この機に自転車損害賠償保険等に加入しましょう。

保険を選ぶ時のポイント

保険に加入するにあたって、自動車保険に入っている人は特約で自転車保険にはいることができるかもしれません。自転車保険に単体ではいるよりも安くなる可能性があります。

自転車損害賠償保険は、「個人賠償責任(他人にケガさせた時に支払う金額上限)」「被保険者の死亡・後遺障害」「入院・通院日額」などによって保険料が異なります。

保険を選ぶ時のポイントとなるのが、自転車にのる人全員(子供も含めて)が対象になる保険を選ぶのが重要です。ファミリータイプなどのものを選ぶと子供も保険の対象とできます(各保険を要確認)。

また、個人賠償責任の金額が1億円以上となっている保険を選ぶことも重要です。近年は賠償金額が増加傾向にあるので5,000万円よりも1億円以上となっているものを選ぶ方が安全です。
※今回の条例の義務化で1億円以上の保険を指定しているわけではありません。近年の賠償金額を鑑みての判断です。

おすすめの保険は?

価格.comからランキング上位3位となっている自転車保険をピックアップしました。
保険の価格は記事執筆時のもので、変わる可能性があるので、価格.comにアクセスして確認してください。

ネットでeジョー「eサイクル保険」

東京海上日動の自転車保険です。Cプランは個人賠償責任がないのでAかBプランを選びましょう。
家族型を選択すると、子供も保険の対象にできます。
保険料は、一括で7,340円(月払いだと650円)です。

ネットでeジョー「eサイクル保険」/東京海上日動

自転車向け保険 Bycle(スタンダード傷害保険)

au損保の自転車保険です。ブロンズコースから個人賠償責任がついています。
家族タイプか本人・親族タイプ(配偶者対象外)を選択すれば、子供も保険の対象にできます。
保険料は本人・親族タイプで、一括で6,200円(月払いだと570円)です。

自転車向け保険 Bycle(スタンダード傷害保険)/au損保

ネットde保険@さいくるパーソナル総合傷害保険(交通傷害型)

三井住友海上の自転車保険です。Cコースから個人賠償責任がついています。
家族型か配偶者対象外型を選択するれば、子供も保険の対象にできます。
保険料は配偶者対象外型で、一括で5,970円です。

ネットde保険@さいくるパーソナル総合傷害保険(交通傷害型)/三井住友海上

まとめ

任意であれば入らなくてもよいのですが、東京都では2020年4月から自転車損害賠償保険等への加入が義務づけられます。

知ってたけど入っていない人も知らなかった人も、万が一の時に備えて保険に加入しましょう。

参考:東京都都民安全推進本部価格.com(自転車保険)