自転車産業振興協会の「平成30年度自転車保有実態に関する調査報告書」に自転車に関するいろいろな数字が紹介されており、興味深い調査結果が掲載されています。許可いただいたのでいくつか紹介します。
まずは、使用者の性別について。
「男性」が 57.1%で「女性」の 42.9%
前回の平成24年の調査から男性は増加、女性は減少しています。ロードにのっている女性も増えてきているイメージがあったため、全体的に増えているかと思ったのですが、そうではなかったようです。車種の割合では、スポーツ車は、8.0%で、前回調査の4.6%より増えているため、スポーツ車だけでみると女性比率は増えているかもしれません。
そして、車種の割合を見てみると・・・
「シティ車(軽快車)」 59.0%(63.2%) 「マウンテンバイク」 6.0%(6.4%) 「スポーツ⾞」 8.0%(4.6%) 「⼦供⾞」 7.2%(7.7%) 「幼児⾞」 1.8%(2.1%) 「折りたたみ⾞」 8.0%(8.5%) 「電動アシスト⾞」 7.5%(4.4%) 「その他」 2.5%(3.0%) ※()内は前回平成24年の調査
シティ車、いわゆるママチャリ利用がまだまだ多いようです。前回調査よりも増加しているのが「スポーツ車」と「電動アシスト車」です。
スポーツ車は、ローディーが多いことから推測できます。電動アシスト車は、こぎ出しや坂などでは、とても便利で利用しやすいし、増加傾向にあるのも納得がいきます。
そして、驚くべきは、使用者の年齢別の利用です。
「60 才代以上」が 21.3%
なんと、「60 才代以上」が一番利用が多いという結果に。ちなみに、50才以上で、利用が増加傾向にあります。60才以上ともなると年代的にも事故に合わないか、逆に加害者にならないかなどが少し心配になります。なお、自転車損害保険加入の有無の調査もありますが、61.9%がなしとなっています。
「平成30年度自転車保有実態に関する調査報告書」には、これ以外にもいろいろな調査が掲載されています。
出典:(一財)自転車産業振興協会「平成30年度自転車保有実態に関する調査報告書」