ロードバイクは、それほど安いものではないため、初心者にとってはどのロードバイクにしようか結構悩みますよね。
ロードバイクをこれから購入しようと考えている人のために、トレック(TREK)のロードバイクについて特化して説明します。
トレックが、どのようなロードバイクなのか、まずは知ることからはじめて、購入時の参考にしてください。
初心者におすすめのロードバイクメーカー、トレックについて
トレックは、アメリカ・ウィスコンシン州ウォータールーに本社・工場がある自転車メーカーです。傘下にはボントレガーなどのメーカーがあります。
1976年にディック・バークとべビル・ホッグの2人によって、ウォータールーの納屋での操業を開始しました。
1982年にロードレース用自転車の生産を開始し、1983年にはマウンテンバイクの生産も開始しています。
トレックは、1992年に航空宇宙産業で使用されるカーボン技術をしのぐトレック独自の技術OCLVカーボンを使用した初めての完全自社製造カーボンフレーム「5500」と「5200」を発表しています。
元ツール・ド・フランス連覇のランス・アームストロングが、1999年にツール・ド・フランスで初優勝した時にのっていたのが、トレックの「5500」です。
アームストロングはトレックの自転車に乗って7年連続でツール・ド・フランスを制覇しましたが、2012年にドーピング違反によって優勝は取り消されています。
2020年は、UCIワールドチーム「Trek-Segafredo」にトレックのバイクを提供しています。
トレックのロードバイクの特徴
トレックのロードバイクの特徴は、レースからロングライドにいたるまで、あらゆる状況に対応できるロードバイクで、独自の技術OCLVカーボンフレームが特徴です。
また、IsoSpeedという技術によって、路面からの振動や疲労を蓄積を軽減させ、ライダーの体力を長持ちさせることができます。
トレックは軽量なハイエンドなアルミバイクも提供しており、レースで使用することもできます。
トレックのロードバイクは、ハイエンドロードバイクの順から「SLR > SL > ALR > AL」となっています。
「SLR」と「SL」がカーボンロードです。「ALR」と「AL」がアルミロードで初心者がエントリーしやすい価格帯になっています。
また、トレックのロードバイクは、主に下記のラインナップがあり、それぞれ特徴があります。
「Domane」
ロングライドや荒れた路面で最も快適なロードバイクです。路面振動を和らげるIsoSpeedテクノロジーで長く走れます。
「Émonda」
超軽量、ヒルクライム、ダウンヒル、コーナリング、機敏な操作性の全てがよく、加速もいいです。
「Madone」
空力性能、走りの質、そしてインテグレーション兼ね備えたロードバイクで、振動吸収性に優れています。
「Checkpoint」
グラベルライドを想定して作られていますが、通勤などのオンロードでも通用します。
オンロードがメインのライディングスタイルなら、「Checkpoint」以外の3シリーズのどれかがおすすめです。
初心者におすすめのトレックのロードバイクは?
初心者におすすめのロードバイクは価格と性能から考えると「Émonda SLシリーズ」です。
軽量カーボンロードバイクなので、走りやすさや疲労軽減といった面で性能を発揮できます。
また、重量も9.40kgと軽いロードバイクなので、ヒルクライムなどのレースにも参加しやすいモデルです。
「Émonda ALR」もありますが、こちらはコンポーネントがワンランク下の「TIAGRA」なので、レースにはやや不向きです。
初心者におすすめのトレックのロードバイクの装備と価格
トレックのロードバイクを、初心者でも購入しやすい価格帯でピックアップして紹介します。
価格は全てメーカー小売価格です。また、2019年のモデルもはいっています。
旧モデルは、新モデルが出ると比較的安く購入することができます。予算をあまりとれない場合は、旧モデルも検討にいれましょう。
「Domane AL 3」
安定性に優れた、スムーズに安心して走ることができるロードバイクで、ロード初心者におすすめのモデルです。
女性用の「Domane AL 3 Women’s」という専用モデルもあります。
¥105,000(税抜)
SIZE | 47,50,52,54,56,58,60,62cm |
WEIGHT | 9.75kg(56cm) |
FRAME | 100 Series Alpha Aluminum, fender mounts, DuoTrap S compatible, rim brake, 130x5mm QR |
FORK | Domane carbon, straight alloy steerer, fender mounts, 5x100mm QR |
DRIVETRAIN | Shimano Sora R3000 |
CRANK SET | Shimano Sora R3000, 50/34 (compact), 170mm length |
BRAKES | Alloy dual-pivot |
TIRE | Bontrager R1 Hard-Case Lite, wire bead, 60 tpi, 700x28c |
SPEED | 9 speed |
OTHER | ペダル Wellgo nylon body, alloy cage |
COLORS | Trek Black, Viper Red |
「Émonda ALR 4 Disc」
軽いアルミロードバイクに、油圧ディスクブレーキを装備したロードバイクです。ロードバイクをこれから始める人におすすめです。
¥175,000(税抜)
SIZE | 47,50,52,54,56,58,60,62cm |
WEIGHT | 9.40kg(56cm) |
FRAME | Ultralight 300 Series Alpha Aluminum, Invisible Weld technology, tapered head tube, Control Freak internal routing, DuoTrap S compatible, flat mount disc, 142x12mm thru axle |
FORK | Emonda SL full carbon, tapered carbon steerer, internal brake routing, flat mount disc, 12x100mm thru axle |
DRIVETRAIN | Shimano Tiagra |
CRANK SET | Shimano Tiagra 4700, 50/34, 170mm length |
BRAKES | Shimano Tiagra hydraulic disc, flat mount |
TIRE | Bontrager R1 Hard-Case Lite, wire bead, 60 tpi, 700x25c |
SPEED | 10 speed |
OTHER | ブレーキローター Shimano SM-RT70, 160mm, centerlock |
COLORS | Matte/Gloss Trek Black |
「Émonda SL 5」
軽いカーボンロード。起伏の多いコースで行われるセンチュリーライド、ヒルクライム、そして高速ダウンヒルなどで、バランスの良い走りができます。
¥178,400
SIZE | 47,50,52,54,56,58,60,62cm |
WEIGHT | 9.40kg(56cm) |
FRAME | Ultralight 500 Series OCLV Carbon, tapered head tube, BB90, direct mount rim brakes, internal cable routing, DuoTrap S compatible, Ride Tuned seatmast |
FORK | Émonda carbon, tapered steerer, direct mount rim brakes |
DRIVETRAIN | Shimano 105 |
CRANK SET | Shimano 105, 50/34 (compact) |
BRAKES | Shimano 105 direct mount |
TIRE | Bontrager R1 Hard-Case Lite, 700x 25c |
SPEED | 11 speed |
OTHER | ペダルなし |
COLORS | Matte Trek Black/Gloss Viper Red, Azure/Carbon Smoke |
「Domane SL 5」
軽いOCLVカーボンフレームを採用し、前後にIsoSpeedを搭載して、路面振動を和らげて疲労を軽減できるロングライド向きのロードバイクです。
ブレーキもディスクブレーキです。
¥318,000(税抜)
SIZE | 47,50,52,54,56,58,60,62cm |
WEIGHT | 9.89kg |
FRAME | 500 Series OCLV Carbon, front & rear IsoSpeed, internal storage, tapered head tube, internal cable routing, 3S chain keeper, DuoTrap S compatible, fender mounts, flat mount disc, 142x12mm thru axle |
FORK | (サイズ44,47)Domane SLR carbon, tapered carbon steerer, internal brake routing, fender mounts, flat mount disc, carbon dropouts, 12x100mm thru axle (サイズ50以上)Domane SL carbon, tapered carbon steerer, internal brake routing, fender mounts, flat mount disc, 12x100mm thru axle |
DRIVETRAIN | Shimano 105 |
CRANK SET | Shimano 105 R7000, 50/34 (compact) |
BRAKES | Shimano 105 hydraulic disc, flat mount |
TIRE | Bontrager R1 Hard-Case Lite, wire bead, 60 tpi, 700x32c |
SPEED | 11 speed |
OTHER | ブレーキローター Shimano SM-RT70, 160mm, centerlock |
COLORS | Matte/Gloss Nautical Navy, Purple Flip, Rage Red/Trek Black |
初心者がトレックのロードバイクを選ぶ時のポイント
初心者でもエントリーしやすい価格帯のアルミロードバイク「ALR」か、カーボンロード「SL」のどちらかがおすすめです。
「Émonda SL」であれば、レースや街乗りにもオールラウンドで利用できます。
「Émonda ALR」はアルミバイクですが、フォークはカーボンなので、路面からの振動を対象軽減できますが、コンポーネントがTIAGRAです。
自分のライディングスタイルをまず決定してそれにあったロードバイクを購入しておけば、最初はお金がかかるかもしれませんが、結果的に買い替えが必要ないので、余計な出費を抑えることができます。
コンポーネント
トレックのロードバイクで気を付けることは、コンポーネントです。
低価格のモデルについているコンポーネントは、シマノのSORAやTIAGRAといった9速、10速モデルです。
レース参加を予定しているなら、シマノの105以上がおすすめです。
初心者のトレックロードバイクの活用シーン
基本的に、どのトレックのロードバイクでも「街乗り」に利用できます。
「ロングライド」「ヒルクライム」「レース」などオールラウンドでの利用であればカーボンロード「Émonda SL」が軽量でおすすめです。
もし、予算に余裕があれば「Domane SL」なら、IsoSpeedといった疲労軽減技術を搭載しており、スムーズな走りや速さなど、少し上の走りを体感できます。見た目もかっこいいです。
トレックロードバイクのショップ
トレックには、日本で展開している専用のショップ「BIKE PLUS」があります。もし近くにある場合は、近くのお店でサイズなどを確認しましょう。
まとめ
トレックのカーボンフレームのロードバイクは初心者が購入するには、やや高めの価格です。
ただし、専用ショップがあるため、購入だけでなく、購入後のメンテナンスなども安心できるロードバイクです。
以上、初心者におすすめのロードバイク、トレックについての説明でした。
トレックのロードバイクを購入する時の参考にしてください。