初心者にもおすすめのロードバイクメーカー「ピナレロ(2021)」について詳しく紹介

ロードバイクは、思っているよりも高価な買い物なので、初心者がロードバイクを選ぶ時はどのロードバイクにしようか悩むと思います。

これから、ピナレロ(PINARELLO)のロードバイクを購入しようと考えている人のために、ピナレロ(PINARELLO)のロードバイクについて説明します。

ピナレロ(PINARELLO)が、どのようなロードバイクなのか、どのロードバイクが自分にあっているのか、購入時の参考にしてください。

目次

初心者におすすめのロードバイクメーカー「ピナレロ」について

ピナレロ(PINARELLO)は、イタリア自転車メーカーの老舗で、ジョバンニ・ピナレロによって創業されました。ジョバンニ自身がプロ選手として活躍したのち、1952年に自ら工房を立ち上げました。

1957年にはチームにフレームを供給し、3年後の1960年にプロチームにフレームを供給しています。

1990~2010年代にかけて、ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアといったグランツールをはじめ、多くのメジャーなレースで勝利を挙げたことで日本でも注目を集めるようになりました。

2016年にはLVMH傘下のスポーツ関係ブランドのL Cattertonに買収されています。LVMHは、誰もが知っているあの超有名なブランド「モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」です。

2021年、「TEAM INEOS GRENADIERS(チームイネオス・グレナディアス)」にピナレロのロードバイクを供給しています。

ピナレロのロードバイクの特徴

ピナレロのロードバイクの特徴は、なんといっても「非対照フレーム」です。

ロードバイク(自転車)を動かす力は、クランクからチェーンをつたって「常に右側」から後ろのホイールに伝わります。

実際にラボのテストでも「フレームを横に曲げる力が加わっている」のが確認されており、この事実をもとにピナレロはロードバイクを作っています。

そして、この右側にかかる力に対して、ピナレロでは「左右非対称という形状」をもちいて対策しています。

以下、主なピナレロロードバイクのラインナップ2021です。

DOGMA F12

「DOGMA F12」は、ピナレロのフラグシップモデルで、多くの勝利をつかんで、ほぼ完成の域にあったDOGMA F10をさらに進化させたモデルです。

完成されたDOGMA伝統のジオメトリーをそのままに、ONDAフォークのハンドリング特性を進化させ、空力特性を向上させるエアロフォルム、バイク全体の応答性にすぐれたロードバイクです。

PRINCE FX

「PRINCE FX」はDOGMA F12のテクニカルソリューションを受け継いています。

シフトとブレーキシステムのケーブルをフル内装化したことで、ハンドル周辺の空力特性が大幅に改善されています。

また、いろいろな体格やポジションの人に幅広く対応できるように、ニュージオメトリーが採用されています。

PRINCE

「PRINCE」はPRINCE FXとまったく同じシルエット、そしてテクニカルソリューションを持っているレーシングモデルです。剛性や強度はロングライドからレースまで幅広く対応できます。

オールラウンドな性能がアップし、PRINCE FXと比較して、少しマイルドな乗り心地になっています。

PARIS

「PARIS」は、ショートリーチ&ハイスタックで、上体の起きたポジションを出しやすいジオメトリーになっており、リラックスしたポジションでライディングができるエアロロードです。

ショートリーチは、「リーチ長が短い」という意味なので、ハンドルまでが距離が短くなり、上体が起きやすくなります。
ハイスタックは、「スタックが高い」という意味なので、ハンドルの位置が高くなり、これも上体が起きやすくなります。
上体が起きると「上ハン」を持った楽なポジションがとりやすくなります。

GAN

「GAN」は、DOGMA F8のエアロダイナミクスを受け継いでおり、優れた空力特性、軽量、剛性、強度をあわせ持つ、バランスのとれたレーシングモデルです。

また、拡張性も高く、長く楽しめるモデルになっています。

RAZHA

「RAZHA」はDOGMA 65.1直系といえる最新のアシンメトリック・デザインを踏襲したオールラウンドなロードバイクです。

DOGMA FS

「DOGMA FS」は、新しい電子制御アクティブサスペンション「DSAS」が路面の状況に応じてサスペンションの挙動を自動的に調整するグランフォンドモデルです。
※イタリアで「グランフォンド」とは、長距離の公道レースをさします。

新しいDSAS(DOGMA SMART ADAPTIVE SYSTEM)は、フロントとリアに付いている電子制御アクティブサスペンションシステムがフレーム剛性を自動調整して、バイクの安定性を高めます。

ANGLIRU

2021年モデルは、ロングホイールベースで直進安定性を高め、弓なりのセンチュリーライド・シートステイで走破性と快適性を向上させた、ONDAフォークを装備しているグランフォンドモデルです。

「ロングホイールベース」は、ホイールベースは、前タイヤの中心から後タイヤの中心までの長さを指し、これが長いほど安定性が増します。
「ONDA」は、空気抵抗を少なくし、軽量化したピナレロ独自技術を結集したハンドリングがしやすいフロントフォークです。

初心者におすすめのピナレロのロードバイクは?

初心者におすすめのロードバイクは価格と性能から考えると「RAZHA」です。シマノ105のコンポーネントがついて30万を切っています。

グランフォンドモデルの「ANGLIRU」も価格帯は近いのですが、コンポーネントがTiagraになっています。

また、初心者でロングライドをメインにするかどうかまだ分からない状態であれば、オールラウンドに対応できるRAZHAを選択したほうがいいと思います。

「RAZHA」

出典:ピナレロ(写真はディスクブレーキモデル)

DOGMA 65.1直系といえる最新のアシンメトリック・デザインが反映されたカーボンロードバイクです。

フレームはカーボン、フロントフォークはONDA、コンポーネントはシマノ105がついているので、オールラウンドに使え、初心者にもオススメの装備と価格帯です。

もし予算に余裕があれば、Diskの方がブレーキ性能が高いのでおすすめです。

価格 ¥267,300(税込)
サイズ 44SL, 46SL, 50, 51, 53, 54, 55, 56
カラー A354/BLACK MATT(ブラックマット・マット / レッドロゴ)
304/NAVY MATT(ネイビーマット・マット / ホワイトロゴ)
重量 8.8kg(完成車の目安)
フレーム HighStrength Carbon T600 UD/アシンメトリック
フロントフォーク ONDA™ 2V T600 UD 1″1/8-1″1/2インテグラル/アシンメトリック
コンポーネント 105 R7000
クランク シマノ FC RS-510 50/34T
スプロケット 105 11-28T
ブレーキ 105
ホイール シマノ RS100
その他 ※サドル:Most LEOPARD
※タイヤは700x28cにも対応

「ANGLIRU」

出典:ピナレロ

ANGLIRUは、ロングライド用のグランフォンドモデルのカーボンロードバイクです。

フレームはカーボン、フロントフォークはONDA、コンポーネントにはTIAGRAがついているので、RAZHAよりコンポーネントはグレードが下がります。

ただし、ブレーキ性能ではTiagra油圧ディスクを装備しているので、Vブレーキよりも優れています。

価格 ¥284,900(税込)
サイズ 43SL, 46SL, 49SL, 52SL, 53.5SL
カラー A382/ブルースティール
A381/BOB
重量 9.3kg(完成車の目安)
フレーム HighStrength Carbon T600 UD/アシンメトリック
フロントフォーク ONDA™ with ForkFlap ディスク 1″1/8-1″1/2インテグラル/アシンメトリック
コンポーネント Tiagra
クランク Tiagra 50-34T コンパクト
スプロケット HG500 12-28T
ブレーキ Tiagra 油圧ディスク
ホイール シマノ RS171 DB
その他 ※サドル:Most LEOPARD

「GAN」

出典:ピナレロ

空気抵抗の軽減、軽量、剛性、強度などの全てにおいてレースでも十分に対応できる性能を持つロードバイクです。

価格が税込でも30万を超えてくるので、初心者だと手を出しにくくなってきます。

価格 ¥306,900(税込)
サイズ 44SL, 46.5SL, 50, 51.5, 53, 54, 55, 56(C-C)
カラー 759 DARK NAVY(ダークネイビー・パールシャイニー、メタルロゴ)
311 BLACK MATT(ブラックマット・マット、メタルロゴ)
761 RED(レッド・シャイニー、メタルロゴ)
重量 8.2kg(完成車の目安)
フレーム HighStrength Carbon T600 UD
フロントフォーク ONDA™ F8 T600 1″1/8-11/2インテグラル/アシンメトリック
コンポーネント 105 R7000
クランク シマノ 105 コンパクト 50-34T
スプロケット 105 11-28T
ブレーキ 105
ホイール シマノ RS100
その他 ※サドル:Most LYNX

「PARIS DISK」

出典:ピナレロ

予算に余裕があれば、のってみたい「PARIS DISK」。E-Linkシステム採用し、タイヤは最大700x30Cまで装着できるので、エンデューロ・グラベルライドなどにも使えます。レース、ヒルクライムなどオールラウンドに使えるエアロロードです。

最新のエアロダイナミクスデザインなので、ぱっと見も違ってきますが、価格が一気に跳ね上がってきます(30万越え)。

価格 ¥372,900(税込)
サイズ 43, 46, 49, 51.5, 53, 54.5, 56, 58
カラー A102/BLUE STEEL(ブルースティール・マット)
A105/RED(レッド・シャイニー)
A106/GRAY STEEL(グレースティール・マット)
重量 9.2kg(完成車の目安)
フレーム HighStrength Carbon T600 UD
フロントフォーク ONDA™ with ForkFlap T600 ディスク 1″1/8-1″1/2インテグラル/アシンメトリック
コンポーネント 105 R7070
クランク シマノ FC-RS510 50-34T コンパクト
スプロケット 105 11-30T
ブレーキ 105 BR-R7070 油圧ディスク
ホイール シマノ RS171 DB
その他 ※サドル:Most LYNX

初心者がピナレロのロードバイクを選ぶ時のポイント

初心者がピナレロのロードバイクを選ぶ時のポイントとしては、性能と価格になります。

ピナレロのロードバイクには、主に「レース」と「グランフォンド」の2種類がありますが、最初はロングライド用のグランフォンドではなく、オールラウンドな「レース」から選んだ方が、いろいろなシーンに利用できます。

後は、性能と価格になると思いますが、最初から50万以上の価格はかなり勇気のいる選択なので、やはり30万以下になってくると思います。

となると、フレームの選択肢としては「GAN」「RAZHA DISK」「RAZHA」の3つが有力だと思います。

この他、完成車(すぐに乗れる状態)で購入すると思うので、その場合はコンポーネントもに何が使われているかも重要なポイントです。

コンポーネントの目安

コンポーネントは、スプロケット、フロントディレーラー、リアディレーラー、シフター、ブレーキなどのセットのことを指します。

コンポーネントの目安としては、105がついていれば必要十分な機能がそろっています。

シマノのコンポーネントグレードは、下記のようになっています。下位グレードになるほど、操作性(ギアの切り替え反応など)が悪くなり、パーツ重量も重くなってきます。

シマノのコンポーネントグレード(上が上位モデル)

  • DURA-ACE(デュラエース)
  • ULTEGRA(アルテグラ)
  • 105(イチマルゴ)
  • TIAGRA(ティアグラ)
  • SORA(ソラ)

今後、レース参加を予定しているなら、シマノコンポーネントなら105以上、アルテグラなどがおすすめです。

また、上位になってくるとDi2(デジタルインテグレーテッドインテリジェンス)システムという「電子変速システム」もあります。

この他、ブレーキにも「Vブレーキ」と「ディスクブレーキ(油圧ブレーキ)」で性能に大きな違いがあります。

Vブレーキは、タイヤを挟んでブレーキをかける従来からあるタイプで、ディスクブレーキはディスクを挟んでブレーキをかけるタイプです。ブレーキのききは、ディスクブレーキの方が圧倒的です。

予算に余裕があれば、ディスクブレーキを選んだ方がいいです。

初心者のピナレロロードバイクの活用シーン

ピナレロロードバイクは、「街乗り」や「ロングライド」などで使えオールラウンドに対応できます。

もし、レースにもでてみたいのであれば、105のコンポーネントを採用している「RAZHA」がおすすめです。

ピナレロロードバイクのショップ

ピナレロには、日本で展開している専用のショップがあります。もし近くにある場合は、近くのお店でサイズなどを確認しましょう。

もし、近くにお店がない場合は通信販売を利用する方法もあります。自転車の通販に関してはAmazonよりもYahoo!ショッピングや楽天市場の方がショップが多くあります。

また、新品が高くて手が出ないという人は、中古のロードバイクもあります。

まとめ

ピナレロのロードバイクは、「TEAM INEOS GRENADIERS(チームイネオス・グレナディアス)」でも採用されているを考えるとハイスペックなロードバイクです。その分、価格も高くなります。

価格と性能から考えるとおすすめは、カーボンロードバイクの「RAZHA」です。

「RAZHA」は、コンポーネントに105を採用しているので変速性能は十分です。また、完成車重量も軽いので、ヒルクライムなどのレースでも活躍できそうです。

今後カスタマイズしていくなら、自分のスタイルに合わせていいホイールを選びましょう。ホイールを変えるだけで全く違う走りができるようになります。

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この記事を書いた人

30代でトライアスロンをはじめ、2時間30分切りを達成。愛車はCervelo。のんびり楽しく走るがモットー。たまに上りたくなる。

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