ボトムブラケット(BB)はクランクを挿入する部分ので、クランクとフレームをつなぐ重要なパーツです。
クランクとボトムブラケットがただしい組み合わせでないと、クランクが取り付けられなかったり、ペダリングのパワー伝達がうまくいきません。
ロードバイクを購入する時には特に意識しませんが、新たにクランクを購入する時にはチェックが必要です。
ボトムブラケットには複数の規格が存在しているので、それを紹介します。
シェル幅
フレームの①の部分をシェル幅といいフレームによって異なる。
シェル幅 | 内容 |
---|---|
68mm | ・「JIS(日本工業規格)」または「BSC/BSA(イギリスの工業規格)」でISO/JIS/BSC/BSA規格 ・シマノはこの規格を採用 |
70mm | ・「ITA・イタリアン規格」 ・カンパニョーロが採用している規格 |
86mm | ・シマノの推奨する規格 |
ボトムブラケット(BB)
ホローテックII(シマノ)を使って簡単にBBの解説すると下記のようになります。
①の部分にベアリングが入っています。
②の部分はインナーカバー(BBシェル内部に、雨水などが浸入しない構造であれば取付不要)です。
ホローテックIIでは、①のベアリング部分をシェルの外側に出し、BBシャフト保持部分を長くしており、これで剛性を高めています。
これと同じような構造のボトムブラケット(BB)に「FSAのMegaExo (メガエクソ)」や「カンパニョーロのウルトラトルク」があります。
シェル幅が合えば、どのボトムブラケットでもクランクを利用できそうですが、基本的に互換性はありません。
そのため、MegaExoでシマノのクランクを使うことはできそうですが危険なのでやめましょう。逆も同じ(ホローテックIIでSL-Kなどを使うと危険です)。
主なボトムブラケット(BB)の種類
ボトムブラケット(BB)には、下記のような種類があります。
規格 | 概要 | シェル幅 | 内径 (ベアリング径) |
クランク シャフト径 |
---|---|---|---|---|
BSA(JIS)・イタリアン | 世界共通の規格 | 68mm | 41mm | 24mm |
BB30 | Cannondaleが提唱しているBB規格(FSA、SRAMなど) | 68mm | 42mm | 30mm |
PF30 (PressFit30) |
BB30を元に、ベアリング自体がベアリングカップにを圧入してあるもの。 | 68mm | 46mm | 30mm |
BBRight (BBライト) |
シェル幅がBB30よりも長くなっているCerveloの独自のBB規格。 | 79mm | 42mm | 30mm |
BB86 | シェル幅がさらに長くなったBB規格でシマノが推奨。 | 86.5mm | 41mm | 24mm |
BB90 | トレックの独自の規格。 | 90.5mm | 37mm | 24mm |
【まとめ】ボトムブラケット(BB)の種類
ボトムブラケットは、違う規格を使おうとしても、挿入できなかったり故障の原因になってしまいます。
常に高負荷がかかるパーツなのでクランクやボトムブラケットがし推奨しているものを利用しましょう。