初心者にとって、どのロードバイクにしようかという悩みは、ロードバイクが高価なだけになかなかすぐに解決できません。
ロードバイクをこれから購入しようと考えている人のために、ビアンキ(Bianchi)のロードバイクについて説明します。
ビアンキが、どのようなロードバイクなのか、まずは知ることからはじめて、購入時の参考にしてください。
初心者におすすめのロードバイクメーカー、ビアンキについて
ビアンキは、130年以上の歴史のあるイタリアの老舗ブランドです。1885年、エドアルド・ビアンキがミラノにビアンキ1号店をオープンしました。
イタリアスポーツ界の伝説的英雄「ファウスト・コッピ」のジロ・デ・イタリアや、ツール・ド・フランスなどの優勝時に、ビアンキのロードバイクが使われています。
2009年には東京にBianchi Concept Storeがオープンしています。
2020年、ビアンキはUCIワールドチーム「チーム・ユンボ・ヴィスマ」にバイクを提供しています。
ビアンキのロードバイクの特徴
ビアンキは、「Countervail®(カウンターヴェイル)」(特許取得品)という、振動を除去する革新的な素材を開発しました。
この素材を使ったCVシステムは、独自のカーボン繊維構造と粘弾性を持ち、フレームとフォークの剛性と強度を向上させながら、最大80%の振動を除去することができるとしています。
他にも、カーボン素材にケブラー(芳香族ポリアミド系樹脂)を挿入することで、路面からの振動を吸収し、路面との接地感を向上させる「KEVLAR VIBRATION ISOLATING DEVICE」(K-VID)という技術ももっています。
また、ビアンキのロードバイクには、「チェレステカラー」という鮮やかな水色の塗装がフレームに使われていて、見た目がとてもオシャレなのも特徴の一つです。
ビアンキロードバイクのモデルについて簡単に説明しておきます。
「SPECIALISSIMA(スペシャリッシマ)」
130周年を記念して、ビアンキのテクノロジーを結集して開発した、フレーム重量780gの超軽量・ハイエンドなクライミングバイクです。
フォークとフレームに「Countervail®(カウンターヴェイル)」を搭載しています。
「OLTRE」
「Countervail®(カウンターヴェイル)」をフォークとフレームに搭載した、ビアンキのフラグシップ・エアロロードバイクです。
「ARIA」
Aquila CVとOltreXR4の開発で得た、CFD解析データと風洞実験データをもとに開発されたカーボンエアロロードです。
※Aquila CVはビアンキのタイムトライアルバイクです。
「SPRINT」
1970年代に活躍したオリジナルのフレームをベースにした、ベンチマークモデルのカーボンロードです。
※ベンチマークモデルとは、目標とすべき完成度の高い自転車という意味。
「INFINITO CV」
「Countervail®(カウンターヴェイル)」を採用したエンデュランスモデルのカーボンロードです。
INFINITO XEも同様に長距離用のカーボンロードですが、フレームは「Countervail®(カウンターヴェイル)」非搭載となっています。
「INTENSO」
衝撃を受けるフロントフォークに「K-VIDテクノロジー」を採用したエンデュランスモデルのカーボンロードです。
「VIA NIRONE 7」
フォークに「K-VIDテクノロジー」を採用したエンデュランスモデルのアルミロードです。
「IMPLUSO」
マウンテン、レース、シクロクロス、トレッキングにも使えるオールラウンドのアルミロードです。
「ORSO」
マウンテン、レース、シクロクロス、トレッキングにも使えるオールラウンドのクロモリロードです。
初心者におすすめのビアンキのロードバイクは?
初心者におすすめのロードバイクは価格と性能から考えると「INTENSO」です。
ビアンキの「Countervail®(カウンターヴェイル)」のロードに乗りたいなら「OLTRE XR3」がエントリーしやすい価格です(最低30万以上ですが)。
初心者におすすめのビアンキのロードバイクの装備と価格
ビアンキのロードバイクを、初心者でも購入しやすい価格帯でピックアップして紹介します。価格は全てメーカー小売価格です。
旧モデルは、新モデルが出ると比較的安く購入することができます。予算をあまりとれない場合は、旧モデルも検討にいれましょう。
「INTENSO」
衝撃を受けるフロントフォークに「K-VIDテクノロジー」を採用したエンデュランスモデルのカーボンロードです。
¥218,000(税抜)
SIZE | 44,47,50,53,55,57cm |
WEIGHT | - |
FRAME | Carbon |
FORK | Carbon with Kevlar 1.1/8″-1.5″ |
DRIVETRAIN | Shimano 105 |
CRANK SET | Shimano FC-RS510 50/34T 165/165/170/170/170/172.5mm |
BRAKES | Shimano BR-R561 |
TIRE | Vittoria Zaffiro Pro Slick 700x25C |
SPEED | 11 speed |
OTHER | ペダルなし |
COLORS | CK16/Black Full Glossy, Black/Graph-CK16 Full Matt |
「VIA NIRONE 7」
フォークに「K-VIDテクノロジー」を採用したエンデュランスモデルのアルミロードです。
¥158,000(税抜)
SIZE | 44,47,50,53,55,57cm |
WEIGHT | - |
FRAME | Alloy |
FORK | Carbon with Kevlar 1.1/8″ |
DRIVETRAIN | Shimano 105 |
CRANK SET | Shimano FC-RS510 50/34T 165/165/165/170/170/170/172.5mm |
BRAKES | Shimano BR-R561 |
TIRE | Vittoria Zaffiro 700Cx25C |
SPEED | 11 speed |
OTHER | ペダルなし |
COLORS | CK16/Black Full Glossy, Black/CK16 Full Glossy |
「SPRINT」
フレーム・フォークともにカーボンのベンチマークモデルのカーボンロードです。
¥228,000(税抜)
SIZE | 44,47,50,53,55,57cm |
WEIGHT | - |
FRAME | Carbon BB Press Fit 86,5 x 41 |
FORK | Carbon 1.1/8″-1.4″ |
DRIVETRAIN | Shimano 105 |
CRANK SET | Shimano FC-RS510 50/34T 165/165/170/170/170/172.5mm |
BRAKES | Shimano 105 |
TIRE | Vittoria Zaffiro Pro Slick 700x25C |
SPEED | 11 speed |
OTHER | ペダルなし |
COLORS | CK16/Black Full Glossy, Black/CK16 Full Glossy |
「Oltre XR3」
「Countervail®(カウンターヴェイル)」を採用しているエントリーしやすい価格のカーボンロードです。
¥335,000(税抜)
SIZE | 47,50,53,55,57cm |
WEIGHT | - |
FRAME | Carbon w/Countervail BB PressFit 86,5×41 |
FORK | Carbon w/Countervail 1.1/8″-1.5″ |
DRIVETRAIN | Shimano 105 |
CRANK SET | Shimano 105 52/36T 165/170/170/170/172.5mm |
BRAKES | Shimano 105 |
TIRE | Vittoria Rubino IV 700x25C |
SPEED | 11 speed |
OTHER | ペダルなし |
COLORS | CK16/Black Full Glossy, Black/Graphite Full Glossy |
初心者がビアンキのロードバイクを選ぶ時のポイント
初心者でもエントリーしやすい価格帯のアルミロードバイク「VIA NIRONE 7」か、カーボンロード「INTENSO」のどちらかがおすすめです。
自分のライディングスタイルをまず決定して、それにあったロードバイクを購入しておけば、最初はお金がかかるかもしれませんが、結果的に買い替えが必要ないので、余計な出費を抑えることができます。
コンポーネント
上記で紹介しているビアンキのロードバイクは、シマノ105のコンポーネントです。
コンポーネントにSORAを使ったのモデルもあり、そちらは価格がさらに安くなります。
ただし、レース参加を予定しているなら、シマノの105以上がおすすめです。
初心者のビアンキロードバイクの活用シーン
紹介したロードバイクは、どれも「街乗り」に利用できます。また、コンポーネントも「Shimano 105」なのでレースに十分参加できるロードバイクです。
ビアンキロードバイクのショップ
ビアンキには、日本で展開している専用のショップ「ビアンキ・ストア」があります。もし近くにある場合は、お店でサイズなどを確認しましょう。
テストライドや試乗会イベントを開催しているほか、ビアンキのロードバイクを安く購入できるキャンペーンをやっているショップもあります。
まとめ
ビアンキのカーボンフレームのロードバイクは初心者が購入するには、やや高めの価格です。ただし、キャンペーンなどを利用すれば安く購入できる場合もあります。
予算的にカーボンロードがむつかしい場合はアルミロードもおすすめです。
以上、初心者におすすめのロードバイク、ビアンキについての説明でした。ビアンキのロードバイクを購入する時の参考にしてください。
画像出典:ビアンキ