全日本マウンテンサイクリングin乗鞍は、8月末に開催されるヒルクライムです。
自然が豊かな乗鞍エコーラインを「距離20.5km、標高差1,260m」のぼります。
国内ヒルクライムの中では、最高所ゴール(標高2,720m)で、コース後半は高木も成長できなくなる森林限界となっており、空気が薄くなってくるのでライダーもある程度トレーニングが必要です。
全日本マウンテンサイクリングin乗鞍のコース

出典:全日本マウンテンサイクリングin乗鞍
参考
全日本マウンテンサイクリングin乗鞍のスタート地点の標高は1,460mで、距離20.5kmで1,260mを上ります。
平均勾配が6.1%でMt.富士ヒルクライムより1%ほど高くなっています。
チェックポイントでの足切り
全日本マウンテンサイクリングin乗鞍は、チェックポイントで足切りが行われます。
競技開始時刻は7:00で、各チェックポイントの足切り時刻は下記のようになっています。
チェックポイント | 時刻 |
---|---|
第1チェックポイント(CP1) | 9:30 |
第2チェックポイント(CP2) | 10:30 |
競技終了 | 11:30 |
コース対策
序盤はがんばりすぎないこと。
最初のほうは道が狭く、選手が密集するので衝突しないように気をつけましょう。
第一CPの三本滝レストハウスまでは比較的緩斜面です。
平均勾配は感覚的に6~7%くらいですが、三本滝を過ぎると勾配がちらほら10%を越えきます。
10kmをすぎると、つづら折りが始まり、勾配も緩急の繰り返しで一定強度を維持した走りが難しくなってきます。
序盤攻略のポイント
序盤はがんばりすぎないことが大切ですが、ある程度のスピードを維持できなければ、後半はさらにスピードが落ちることが予想されます。
ペースを維持できるように集団の中ではしって、風をよけたり、体力の消耗を防いで、タイムアップを狙いましょう。
ただ、先は長いので、ペースをあげすぎないように注意が必要です。
中盤~後半の攻略のポイント
同じペースのライダーを見つけてイーブンペースでゴールを目指すようにします。
三本滝までは比較的緩くペースが上がりやすいのですが、中盤、三本滝~位ヶ原まで傾斜がきつくなります。
そして、後半2,500m以上の森林限界を越えると空気が薄く感じられ、ペースがあげにくくなります。
コースの攻略のほかにも、心肺トレーニングが必須です。
1時間20分ぎりのためのペース
乗鞍大会コースを1時間20分以内でフィニッシュするとチャンピオンクラスに登録できます。
公式コース長(20.5km)から逆算すると平均15.5km/hでクライムできる能力が必要で、ワット数に換算すると平均出力200W必要です。
つまり、平地巡航で、1時間20分間、約35km/hで走行する能力が必要です。
かなりのトレーニングしないとクリアできるタイムではないので、それなりに準備が必要です。
以下、勾配を考慮した場合の1時間20分ぎりのための各ポイントでの参考通過タイムです。
ルート | 距離 | 平均勾配 | 参考通過タイム |
---|---|---|---|
START~CP1 | 7.0km | 5.3% | 00:21:50 |
CP1~HALF | 3.25km | 6.2% | 00:35:50 |
HALF~CP2 | 4.75km | 7.8% | 00:56:39 |
CP2~FINISH | 5.5km | 6.8% | 01:20:00 |
全日本マウンテンサイクリングin乗鞍攻略まとめ
平均勾配6%や7%がどのくらいなのかを事前に体感しておきましょう。
トレーニングでは、6%程度の上り繰り返すトレーニングが有効です。
ペース配分の他にも、自分の体重を軽くしたり、ロードバイクの軽量化も可能な限りしておくと上りやすくなります。